評価・改善 / 評価設計 方法
評価設計の進め方。目的、問い、方法をずらさないために
評価設計では、先に調査方法を決めない方がうまくいきます。誰が何を判断するために、どんな問いに答えたいのかを明らかにすると、必要な情報と方法が見えてきます。
要点
- 評価目的と評価問いを分ける
- 方法は問いに合わせて選ぶ
- 結果を使う場まで設計する
評価の目的を、利用者から考える
説明責任、改善、次年度の企画、資金調達など、評価を求める理由は複数あります。誰が結果を読み、どんな判断をするのかを先に確認すると、必要な情報の範囲が絞れます。
関係者ごとに必要な判断を出し、優先する目的を合意します。
評価問いを、答えられる大きさにする
「事業は成功したか」のような問いは大きすぎて、何を集めればよいか分かりません。対象、期間、変化、比較の観点を入れ、答えられる問いへ分けます。
問いごとに、どの根拠なら判断に使えるかを考えます。
方法は、正しさより適合で選ぶ
アンケート、聞き取り、記録分析、観察などに優劣があるのではなく、問いと現場に合うかが重要です。対象者への負担、時間、費用、既存データも含めて選びます。
一つの方法に頼らず、必要な部分だけ複数の根拠を組み合わせます。
評価計画に、活用の予定を書く
報告書をいつ出すかだけでなく、誰と結果を読み、何を変えるかまで計画に入れます。使う場がなければ、評価は忙しい現場から切り離されます。
定例や年度の節目に、結果を見て次の行動を決める時間を設定します。
方法から決めると、答えるべき問いを見失う
評価設計では、先にアンケートや指標といった方法を決めない方がうまくいきます。集められるデータに合わせて問いを変えてしまうと、本当に知りたかったことに答えられなくなるからです。誰が何を判断するために、どんな問いに答えたいのかが先です。
「事業は成功したか」のような大きな問いは、そのままでは何を集めればよいか分かりません。対象、期間、変化、比較の観点を入れて、答えられる大きさの問いに分けることで、必要な情報と方法が見えてきます。
評価は、責任追及ではなく改善の道具にする
評価が「できたか・できなかったか」を裁く場になると、現場は良い結果だけを見せようとし、学びが失われます。何が分かり、何がまだ分からないかを分けて扱う姿勢が、評価を次の判断に使える形に変えます。
結果を使う場——誰と読み、何を変えるか——を計画の段階で決めておきます。報告書を出すことが目的化すると、評価は忙しい現場から切り離され、事業の改善に戻ってきません。
よくある質問
評価設計は事業開始後でもできますか?
できます。ただし開始前から考えると、必要な記録や比較の条件を準備しやすくなります。途中からでも目的に合わせて始められます。
評価の専門家がいないと難しいですか?
日常的な振り返りは内部でも始められます。複雑な設計や外部性が必要な場面では、専門家と役割を分けるとよいでしょう。
構想を、次の一手に変えるために
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