合意形成・プロジェクト運営 / 課題別の案内

ファシリテーターに頼む前に、進行と決定の役割を分ける

「うまく話をまとめてほしい」という依頼だけでは、進行役がどこまで関わってよいかが残ります。発言を整理する仕事と、組織として結論を承認する仕事を分けて準備します。

まとめるとは、何を残すことか

困りごとの一覧をつくるのか、選択肢を比べるのか、次の担当を決めるのかを主催者と確認します。参加者が決められないことまで、当日の合意として扱わないようにします。

説明用の架空例:住民から施設の使い方を聞く場で、進行役が意見を整理しても、予算の承認まで得たことにはなりません。「住民の提案」と「行政で確認する事項」を分けて残します。実案件の成果ではありません。

主催者と進行役で確認する依頼メモ

  • 場の成果物:意見一覧、比較表、行動案など、終了時に残すもの。
  • 決定の範囲:参加者が決めることと、後で決裁すること。
  • 参加の条件:発言しづらい関係、読み書き・移動・オンライン参加の配慮。
  • 記録の扱い:誰に共有するか、発言者名を残すか、訂正をどう受けるか。

企画と合意の設計へ進む

進行役を置くことだけで、対立の解消や全員の同意が保証されるわけではありません。未決の論点を、誰がどこで扱うかまで依頼内容に含めます。

参考資料と、この案内の範囲

IAF「Core Competencies」:進行方法の計画、参加できる環境、有用な成果への支援を、進行役の役割として整理する考え方を参照しています。

資料確認日:2026年9月23日。記入メモと確認の順序は、公開資料を踏まえた本ページの提案です。事業で実証した効果の報告ではありません。

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中谷純

Written by

中谷 純 Jun Nakatani

企業・行政・NPOを横断し、新規事業の構想、合意形成、運営設計、評価・改善まで伴走する事業開発パートナーです。

  • 日本評価学会認定評価士
  • UmiNe合同会社 代表社員
  • 兵庫県宝塚市/全国オンライン
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