地域・社会課題 / 地域 ワークショップ 企画

地域ワークショップの企画。参加者を集める前に、場の役割を決める

地域ワークショップで大切なのは、たくさんの人を集めることだけではありません。誰が、どんな関わり方で、何を持ち帰る場なのかを決めることです。

要点

  • 意見を集める場と、決める場を分ける
  • 参加できない人の声も設計に入れる
  • 終了後の共有と次の行動まで企画する

場の目的を、一つに絞る

課題の共有、アイデア出し、優先順位づけ、仲間づくりを一度に行おうとすると、参加者は何を求められているか分かりません。今回の場で持ち帰りたいものを一つに絞ります。

主催者と、終了時に参加者がどんな状態になっていればよいかを文章にします。

参加者の多様さを、進め方に反映する

地域には、知識や立場、発言のしやすさが異なる人がいます。全体討議だけでは、声の大きい人の意見に偏りやすくなります。

個人で考える時間、小グループ、書いて共有する方法など、複数の参加方法を組み合わせます。

来られない人の状況を、別に聞く

平日の昼間や特定の会場に来られる人だけで地域の意見を代表させることはできません。参加できない理由そのものに、課題が表れている場合もあります。

事前の聞き取り、オンライン、既存団体への相談などを組み合わせ、場の外の声も集めます。

終了後に、何が起きるかを伝える

意見を出しても、その後どう扱われるかが分からなければ、参加者は次に関わりにくくなります。記録の共有、検討の進め方、次の場を事前に説明します。

当日出た意見を、誰がどう整理し、いつ返すかを主催者と決めます。

人数を集めることが、目的ではない

地域ワークショップでは、たくさんの人を集めること自体が成功のように見えがちです。しかし大切なのは、誰がどんな関わり方で、何を持ち帰る場なのかを決めることです。目的が複数あると、参加者は何を求められているのか分からなくなります。

課題の共有、アイデア出し、優先順位づけ、仲間づくりを一度に行おうとせず、今回の場で持ち帰りたいものを一つに絞ります。終了時に参加者がどんな状態になっていればよいかを、主催者と先に言葉にしておきます。

声の大きい人だけの場にしない工夫

全体討議だけで進めると、発言しやすい人や立場の強い人の意見に偏りやすくなります。個人で考える時間、小グループ、書いて共有する方法などを組み合わせると、ふだん発言しない人の考えも場に出てきます。

意見を出してもらった後、それがどう扱われるかを伝えることも欠かせません。記録の共有、検討の進め方、次の場を事前に説明しておくと、参加者は次も関わろうと思えます。返ってこない意見は、参加の意味を失わせます。

よくある質問

地域ワークショップは何人くらいが適切ですか?

目的と進め方によります。対話を深めるなら少人数、意見を広く集めるなら大人数でも可能ですが、参加方法を分ける必要があります。

行政が主催する場合の注意点は?

すでに結論が決まっている場合は、その範囲を明確にします。意見がどのように検討へ反映されるかを丁寧に伝えます。

中谷純

Written by

中谷 純 Jun Nakatani

企業・行政・NPOを横断し、新規事業の構想、合意形成、運営設計、評価・改善まで伴走する事業開発パートナーです。

  • 日本評価学会認定評価士
  • UmiNe合同会社 代表社員
  • 兵庫県宝塚市/全国オンライン
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